どーも、妻です。
ここ最近はみかんの収穫でワタワタしております。
今年は、9月に連日雨だったため、味が落ちてしまっているそう…
ただ、その雨のおかげでデコポンやせとかはいい味になっとるよー、なんて声も聞きます。
全部上手く行く年ってなかなかないです、農業。
毎年勉強にもなるし、向上意識も高まります。がんばるぞ〜
さて、 みなさん、質問です。
無農薬でつくった甘いミカン 5個入りで¥1000と農薬を使って作った甘いミカン¥398
どちらを買いますか?
…
では、続いて2問目。
あなたは今、平日の夕食の材料を買いに来ています。
有機農法で作った玉ねぎひと玉 ¥300
と
化学肥料を使って作った玉ねぎひと玉 ¥60
どちらを買いますか?
今年は天候の影響で、野菜の価格が高騰しました。
ニュースにまで話題になるくらい。
愛媛の道の駅や直売所は割と良心的で、キャベツひと玉¥180、中くらいの白菜ひと玉¥150と、いった感じです。
他県ではそれ以上に、例えばキャベツひと玉¥300と、今まで見たこともないような価格で、でているそうですね。
でも、確かに、今、野菜は不足しています。
愛媛は安いとはいえ、こんな太い水菜をお店に並べるのか?!といった感じで、今までは処分かB品扱いされているような野菜でもお店に並べられているような印象を受けます。
さて、話はみかんの話題に戻ります。
今日は、いつもお世話になっている農家さんのところへみかんの収穫にいきました。
無茶々園の中でも、有数の大規模農家さん。6町面積があり、ご家族と海外実習生合わせて4人で経営されています。
6町、といったらどのくらいか…
きっと4人だと手がまわらないくらいの規模です。
オーナーの宇都宮 幸博さんによると、「だいたい7割くらいしか手をかけない」
とのこと。
手をかけ過ぎず、かといって抜かない程度に、それでもって美味しいみかんを作っています。
幸博さんのところは、ミカン以外の柑橘(ポンカン、甘夏など)は基本的に無農薬で唯一みかんは農薬を使用されているそうです。
そのため、農薬はちょっと無理…といったところで、お客さんも減ってしまったそうです。
私から見るとですが、幸博さんも本当は農薬は使いたくないけれど、そうせざるを得ない、という状況下にあると私は見ています。
というのも、幸博さんの畑がある俵津地区は年々ミカン農家さんが減って来ており、高齢化も進み、やむなく放棄地になっているとこさえあります。
元々の畑から拡大して、今のような規模になり、今後も従業員を増やして面積を増やす予定だよ、とは言っていましたが、限界がくると思います。
規模が広いと無農薬でミカンを作るのはかなり厳しくなる…
私の乏しい知識で考えられるものの1つが、ネムシという害虫。
ネムシはミカンなどの木に入り込み、内部を喰い荒らして本体を死滅させる虫です。
これを無農薬で対処するとなると、木、一本一本を見て、虫が入った入り口から針金のようなものを差し込み、そのまま刺して屠殺します。
これは本当に根気のいる作業で、慣れていないとなかなか見つけることができません。
おまけにネムシって見た目がけっこう気持ち悪い。笑
実は今、ミカンの単価が上がってきているそうで、ミカン農家さんは大盛り上がりだそう。
生産者の高齢化と減少によって、みかんの生産量も減少し、結果、単価が上がってきているのだそうです。
これを機に、新規就農者が増えてくれれば良いに越したことはありません。
作れば売れる…!!
なんだかどこかで聞いたようなセリフです。
生産者が減る(みかんの単価があがる)
↓
新規就農者が増える、効率の良い生産を求め、農薬使用(みかんの単価下がる)
↓
環境問題
↓
?
どうなんだろうなー…?
ちなみにですが…宇都宮 幸博さんという農家さんはとても陽気で、力強い農家さん。
無茶々園にとっても、俵津地区にとっても期待の星のような存在なんだろうな、と思います。
家族のため、地域のため、消費者のため…この目的を達成するために、やむなくみかんは農薬を使用する、という手段をとっています。
ただ、知ってほしい。
農薬は生産者が楽するために使っているんじゃないんです。(むしろ大変)
農業で食べていける、畑を守る、たくさんのお客さんにみかんを食べてもらえるようにする…という目的のため、本当にがんばっている!という現実があるんです。
…さて、熱く語り過ぎましたが…。
じゃーハチドリ農園はどうなのさ?
って、話ですよね。
理想は、
無農薬で美味しい野菜、柚子、(もしかすると梅?ブルーベリー?)を提供する
家族が幸せな生活を送れるようにする
できれば安価でお客さんに提供する(例えば、キャベツひと玉¥300はイヤ)
現実は
畑が狭い(現在2反弱、将来借りれそうな畑も狭い)
いろいろと不便な場所に住居がある(超過疎地域)
☆高く売らないと赤字…?そもそも人手がない。
☆は、やってみないとわからないのであえての印。
私たちの場合、畑が小規模なので、手をかけることができる。
ので、無農薬という理想を現実にする可能性は高いでしょう。
問題は生活のために、安価で提供ができないかもしれない。
てゆーか、売れんのか?!そもそも?!
っていうのが、いろんな人から聞く、「お前ら大丈夫なんか?」
の中身だと思います。
妻はいろいろ考えています。
けど、まずはやってみなきゃわっかんねー!な状態ですので、
とりあえず、やる!
そんでもって、じゃー惣川ってすんごい田舎でどうやって家族養えるようにするか?!
っていうと、
まず生産をとにかく続けること。
自分たちのできる仕事を作る意識。
それから…自分たちにしかできないクリエイティブなオリジナリティーを作り出すこと。
いやー、頭パンクしそう…
さて、寝ますか。
幸博さん、今日はありがとうございましたー(^ν^)
勝手にブログにあげちゃってごめんなさいm(_ _)m